コクのある鶏そぼろと、しっとりと甘い炒りたまご、香ばしいアスパラガス。ちゃちゃっと短時間でできるシンプルなおかずだからこそ、一つひとつ丁寧に仕上げると、味わいが格段に上がります。鶏の煮汁がしみたご飯と食べすすめれば、たまらないおいしさ! 食べ飽きることのない、黄金トリオです。
【材料】作りやすい分量
<鶏そぼろ>
- 鶏胸肉
- 1枚(300g)
- しょうが
- 20g(細かいみじん切りにする)
- 酒
- 1カップ
- しょうゆ
- 大さじ1と1/2
- 砂糖
- 大さじ2
- 塩
- ひとつまみ
<炒りたまご>
- 卵
- 2個
- 砂糖
- 小さじ1
- みりん
- 小さじ2
- 塩
- ひとつまみ
<アスパラガスの塩炒め>
- グリーンアスパラガス(細めのもの)
- 4、5本
- 油、酒
- 各大さじ1
- 塩
- 適量
- ご飯
- 適量
- 鶏そぼろを作る。キッチンペーパーで鶏肉の水分をよくふきとる。黄色い脂をとりのぞき、包丁で細かく手切りすると食感よく仕上がる(ひき肉を使ってもよい)。
- 小鍋に酒と調味料を加えて火にかける。沸騰したら①の鶏肉を入れ、中火で炒り煮にする。肉がぽろぽろになったらしょうがを入れる。箸で全体をよく混ぜながら、汁気が半分弱残る程度で火を止める。
- 炒りたまごを作る。卵をボウルに入れてしっかりときほぐし、調味料を入れよく混ぜる。
- 小鍋を中火にかけ、③を入れる。箸を6本ほどまとめて持ち、よく混ぜる。卵がかたまり始めたら火から下ろし、余熱で炒り続けぽろぽろにする。
- アスパラガスの塩炒めを作る。アスパラガスは根元の硬い部分を切り落とす。太い部分があればさらに縦半分に切り、3cm長さに切る。
- フライパンに油を熱し、強火でアスパラガスを炒め、すぐ酒を入れる。中火に落とし、しんなりしたら塩をふって火を止める。
- ご飯を弁当箱に盛り、冷ましておく。②のそぼろを全体に盛る(うち半分は薄く盛る)。煮汁も全体にかけておく。薄く盛ったそぼろの上に④の炒りたまごを全体が均等になるようにのせる。境目に⑥のアスパラガスをのせる。
鶏そぼろの煮汁に酒をたっぷり使うのがおいしさの秘訣。今回は鶏肉300gに1カップの酒を使いました。煮ている間にアルコールが飛んで、米のうまみや甘みが凝縮し、とびきりのだしとなって味に深みを出してくれます。
あれこれ揃えなくちゃと気負いがちな調味料。いろいろあれば変化もついて便利だけど、基本はベーシックなものがあればよし! 塩、しょうゆ、酒など基本の調味料を使って、素材の味をいかした料理は、身体もほっと喜びます。